spo2の正常値・基準値Q&A

spo2Q&Aでは、spo2数値(動脈血酸素飽和度)の正常値・基準値、spo2-sao2測定の目的、パルスオキシメーターについてQ&A方式で初心者向きに解説。

◆酸素飽和度の測定は貧血にも有効

◆貧血になるとspo2数値が低下するのは本当?

◆酸素飽和度の測定は貧血にも有効

 動脈血酸素飽和度の測定は貧血性疾患を発症しやすい方にも有効な指標となりえます。

 これはspo2とは?の項目でもお話ししたとおり、spo2を測定器によって測定する場合に、血中内のヘモグロビン量を測定の対象としている為です。

 貧血症の中でもおよそ9割を占めると言われる貧血性疾患が「鉄欠乏性貧血」と呼ばれる疾患です。

※貧血症のおよそ9割は鉄分の欠乏による貧血である

 この鉄欠乏性貧血は鉄分の不足によって発症する疾患ですが、鉄分貯蔵量の減少に伴って血清中のヘモグロビンの現象を招きめまいや立ちくらみといった貧血独特の症状を発症するのが大きな特徴です。

 その為、鉄欠乏性貧血をよく発症する場合は、ヘモグロビン数値を参照とする酸素飽和度が有効になってきます。

◆ヘモグロビンを増やすには?

◆ヘモグロビンを増やすには?

 ヘモグロビンの最大の役割は、酸素を全身に運搬する働きです。

 ヘモグロビンは鉄分を原料として生成され血液中の酸素としっかり結びついて全身に酸素を運搬しております。

 喘息などで酸素飽和度が減少するのも、このヘモグロビンが上手に体内の各機関に運ばれなくなってしまうのが原因ですが、鉄欠乏性貧血の場合は血液中のヘモグロビンそのものが減少するため、血流がしっかり確保されても症状は緩和されません。

※喘息による酸素飽和度の低下と、貧血による酸素飽和度の低下は要因が異なる

 その為、血液中に含まれるヘモグロビンの量を増加させることが必要となります。

 ヘモグロビン量を増やす為の基本は鉄分の多い食品からしっかりと鉄分を補給し体内に蓄積していくことが重要となります。

◆月経とヘモグロビンの関連性

◆月経とヘモグロビンの関連性

 貧血は女性に多い疾患と言われますが、その最大の要因に月経の存在があります。

 月経は体重がおよそ38キログラムを超えたあたりからスタートし、閉経を迎えるまで基本的に毎月訪れます。

 この月経時には排卵と共に血液が大量に失われ、血液中に含まれているヘモグロビンも排卵と同時に体外へ排出されます。

 このように月経では、ヘモグロビンそのものを大量に、かつ短期間で失うことからどうしても貧血症状を起こしやすい状態を招いてしまうのですね。

 過度のダイエットなどによって栄養成分がしっかり補充できていない場合、この鉄欠乏性貧血の症状は重くなり、人体にかかる負担も増大します。

 また、喘息など気管支系疾患を持病でもっている場合は、月経時の貧血に合わせて発作を発症する可能性もある為注意が必要です。

 動脈血酸素飽和度の日々のチェックは、このような貧血症に伴う症状の対策にも有効な指標となります。

〜ポイントのまとめ〜
★鉄欠乏性貧血のチェックにも酸素飽和度の測定は有効
★ヘモグロビンを増やすには食材や食品から鉄分をしっかり摂取することが重要
★月経による貧血症も鉄分の欠乏が要因となっている

◆酸素飽和度測定器・家庭用パルスオキシメーターの基礎知識

◆測定結果から疑われる病気・疾患の可能性