spo2の正常値・基準値Q&A

spo2Q&Aでは、spo2数値(動脈血酸素飽和度)の正常値・基準値、spo2-sao2測定の目的、パルスオキシメーターについてQ&A方式で初心者向きに解説。

◆呼吸不全症状を引き起こす疾患

◆呼吸不全とはどのような疾患ですか?呼吸不全について教えてください。

◆呼吸不全症状を引き起こす疾患
 呼吸不全とは、肺機能など呼吸器能の低下が要因となって十分な酸素を臓器に送れなくなった状態を示す広い定義で使用される症状の名前です。

 ですから、医学的に「呼吸不全」と呼ばれる病気及び病名は存在しません。

 呼吸不全症状を引き起こす可能性が高いとされる疾患には

●慢性閉塞性肺疾患(COPD)
●肺線維症
●肺炎
●敗血症
●多発性外傷

 などの疾患があげられます。
※敗血症=(SIRS-systemic inflammatory response syndrome)全身性炎症反応症候群

 中でも慢性的な呼吸不全症状を引き起こす要因として慢性閉塞性肺疾患(COPD)の割合が非常に高くなっております。

◆呼吸不全の定義基準

◆呼吸不全の定義基準
 呼吸不全症状としての診断の目安として定義されている基本的な測定検査数値には
●Pao2(動脈血酸素分圧)
 の数値が診断に用いられます。

 定義としては、動脈血酸素分圧が
●60torr
 を下回る場合に呼吸不全の疑いがあると診断されることになります。

 尚、60torr以上の数値であっても70torrを下回っているような場合は
●準呼吸不全
 として扱われ、酸素補給などの治療が必要となってくるケースもあります。

 診断の目安に関しては後述する呼吸不全症状の各種検査における診断の目安表をご参照下さい。

◆spo2測定結果からの診断の目安

◆spo2測定結果からの診断の目安
 呼吸不全の定義基準はPao2(動脈血酸素分圧)が基本となります。

 尚、spo2(sao2)の測定結果から呼吸不全症の可能性を検討する際には、酸素飽和度が
●90%以下
 である場合に可能性を検討する目安の数値となります。

 spo2以外の診断の目安としては二酸化炭素分圧の数値が異常値を示していないかによっても診断が可能です。

◆呼吸不全症状の各種検査における診断の目安

呼吸不全症状の各種検査における診断の目安
検査項目数値
Spo2/Sao2(%)90%以下
Pao2(mmHg)60torr以下(60〜70は準呼吸不全)
Paco2(mmHg)40〜45torr(T型)45以上(U型)

◆酸素飽和度測定器・家庭用パルスオキシメーターの基礎知識

◆測定結果から疑われる病気・疾患の可能性